Aug 23, 2010

ホテル予約は、非常に便利になりました

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 福島第1原発事故で、さいたま市のさいたまスーパーアリーナに役場機能ごと一時避難し、3月末に埼玉県加須(かぞ)市の旧県立騎西(きさい)高校に移った福島県双葉町。事故直後に一度は福島県川俣町にも避難しており今回が3度目の町移転になる。ようやく腰を落ち着ける避難所を得た町民約1400人は、部屋ごとに代表者を選ぶなど、集団生活のルール作りを始めた。【町田結子、神保圭作、金寿英】

【図解で把握】福島のほかは? 日本にある原発をおさらい

 「おはようございます。朝食の準備ができましたので、生徒ホールまで取りに来てください」

 午前8時、町職員の校内アナウンスで集団生活の一日がスタートする。管理・HR棟と特別教室棟のある校舎は5階建て。町民は畳35枚を敷いた24教室にそれぞれ約22人、第1体育館内の剣道場に約110人など約45カ所に分かれて生活している。1人当たり約1.5畳のスペースという。

 ◇「室長」選び話し合い解決

 部屋割りは、町民の結束を図るため、もともとの居住区を基本とした。校舎1階の教室を割り当てられた水産業の男性(55)は、次男夫妻や孫ら家族6人で住む。相部屋の20人もみな、同じ「前田地区」の住人だった。

 移転完了から一夜明けた1日朝、全員で話し合って室長を選んだ。「みんなで仲良くやっていこう、不平不満があったら話し合って解決しようと決めました」と話す。

 3カ所の共有スペースにはテレビがある。NTTの無料電話14台や、インターネットができるパソコン6台も設置された。洗濯機や乾燥機も置かれ、駐輪場には洗濯物が風になびいている。

 ◇「やっぱり帰りたい」

 近くの田んぼの脇で子供が遊んでいた。新田海斗君(12)と洋斗君(7)兄弟ら4人。

 「あっ、いたいた」。タニシを捕まえた洋斗君は、双葉町でも学校帰りにタニシやカエルを捕まえたという。「お母さんは都会に行くって言っていたけど、こっちにも田んぼがいっぱい。僕たちの町と同じだね」と笑顔だ。

 騎西高に到着した早々、海斗君は両親から「しばらく町には戻れないから、埼玉県の人として生活するんだよ」と言われた。「やっぱり家に帰りたい。弟もそう思ってる」。兄の手を握っていた洋斗君も小さくうなずいた。

 避難している幼稚園児約25人、小学生約100人、中学生約70人は、地元の幼稚園や学校への転入学が認められた。保護者らは既に、住民票が双葉町のままでも加須市の学校に通える「区域外就学」の手続きを済ませた。8日に小中学校の始業・入学式がある。

 しかし、転入には悩みもある。

 吉田美花さん(13)は騎西中学に転入する。母公子さん(45)は「早く新しい学校に慣れてほしい」と願う一方、避難所での学習環境が気がかりだ。

 居住スペースは剣道場。「自分のスペースがなく、一人で勉強する場所もない。仕方がないことだけれど思春期でもあるので、プライバシーが保たれていないのは可哀そうだなと思う」

 夫は福島第2原発の図面管理の仕事に携わっていた。「役場があって、みんなが一緒にいる」という安心感がある一方、福島県内に残っていた方が仮設住宅への入居や夫の仕事復帰が優先されるのではないかとの思いもよぎる。「娘がここの中学校に転入すれば、簡単には福島には戻れなくなる……」。安住にはほど遠い状況だ。

 ◇「新庁舎」も始動

 校長室が「町長室」、職員室や事務室が「庁舎」となって役場も始動した。受け入れ側の加須市職員も常駐している。井戸川克隆町長は「町に戻る検討はしながら、一日も早く生活できる土台をつくりたい。(町民には)『何とかここでやっていくんだ』という考えを持ってもらいたい、と考えている」と話した。


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 原発立地14道県で構成する原子力発電関係団体協議会(会長・三村申吾青森県知事)が5日、首相官邸を訪ね、枝野幸男官房長官と仙谷由人官房副長官に対し、政府の原発安全体制の強化を求める要請書を提出した。東京電力福島第1原発の事故を受け、住民救済や緊急安全対策などの早期実施、原子力の防災に国が責任を持って対応することや、原子力安全・保安院を経済産業省から分離することも求めた。

 三村氏は「国の責任で原発への安全安心を図ってほしい」と述べ、枝野氏は「心配とご迷惑をおかけして申し訳ない。いずれも早急に取り組む課題だが、第1原発事故を収拾したうえで、中長期的な課題も含めて取り組みたい」と応じた。

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